こんにちわ、こころの健康、こころは軽くなるを発信してしてる、精神保健福祉士のあたるです。
今日は依存症の治療、回復において自分でできることについて
お話ししたいなと思っています。
そもそも依存症を自力で一人で治せるのか?自分だけで回復、改善できるのか?ということですが、
自分一人で治していく、自力だけで回復させていく、というのは難しいのが実際です。
何故なら依存症は、性格の問題ではないですし、意思の問題出なく甘えでもないからです。
医学的に病気として診断されています。本日は内容とは少しズレるので、依存症が
病気という説明はまた違う機会にお話士したいと思います。
さて、依存症の治療において、回復していくにあたって自分でできる事は数多くあり、
その実践が回復、治療において大切な要素になってきます。
どうゆうこと?自力では難しいんでしょ?とツッコミが入りそうなのでご説明していきます。
まず、依存症でもいろいろありますよね。
アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症などが代表的なものです。
もちろん、現代社会ではゲーム機の質がも上がり、子どもが特に多いのがゲーム依存なんて
言われたりもします。
さまざまな依存症があり、代表的なアルコール、ギャンブル、薬物も同じことが言えるのですが、
治療していく事や回復していくには医療機関であったり、自助グループとの繋がりは大切になってきます。
あるいはご家族や友人、恋人など周りの人の協力もまた、とても大きな力になります。
依存症を診る医療機関は精神科などのメンタルクリニックになります。
その中でも依存症を診てくれる医療機関はもしかするとお住まいの地域によっては
限りがあるかもしれません。まだまだ依存症を中心に診察する機関の数は多いとは言えないのが
現状です。
なぜ医療機関が必要なのかと言いますと、主治医の医師の判断とご本人の意向にもよりますが、
抗酒剤の処方があります。抗酒剤についてはまた改めてお話しますので、ここでは割愛します。
この抗酒剤も回復の助けになる一つという事、そして医療機関では依存症の回復プログラムを
実施しており、そのプログラムを受けることで依存症とはどんなものなのか、なぜ依存症に
なるのか、回復していくにはどうすればいいのか、など、専門のスタッフと一緒に取り組めることが
できます。
次に自助グループについてですが、自助グループは同じ課題(ここでは依存症)をもつ者同士の
グループであり、グループでミーティングをして話しあったりすることで、共感や気づき、自分の
気持ちを話せる場所であったり、同じ課題をもつもの同士がいることで活力が出たりします。
依存症の課題を持つ人は自分の気持ちを素直に正直に吐き出す場がないことが多く、こういった自助グループで初めはなかなか話せないかもしれませんが、通ううちに段々と自分の気持ち感情を話せるようになっていったりして、それが依存症の回復治療に必要なプロセスであったりします。
回復プログラムも自分を見つめ直す機会であったり、自分の依存の傾向を知ったり気付けること学べることが多くあります。プログラムはグループで実施する医療機関もあれば個別で実施している所もあります。
医療機関や自助グループ、回復プログラムの全部に繋がって手伝ってもらわないといけないのか⁉︎と
思われる人もいるかもしれませんが、全部でなくても構いません。
もちろん、全てあればそれに越した事はありませんが、どれか一つでも繋がって相談できる場所、
話せる場所があれば良いと思います。
医療機関や自助グループに繋がっている人と繋がっていない人とでは依存症からの回復治療に差があり繋がっている人の方が高い回復傾向にあります。
こういった理由から、自力だけでどこにも誰にも手伝って協力してもらわず、回復治療していくのは難しいことだと言えます。
しかし冒頭でもお伝えしたように、自分でできる事は本当に多くあるので、医療機関や自助グループなどと繋がりながら自分でできることを以下にまとめます。
①依存対象の引き金を知り、引き金をできるだけ避け、もし引き金を避けれない場合も欲求がでた時の対処を知る。
人によって依存対象への欲求が出る引き金は違うので、自分自身の引き金を知るころが大切です。
そして引き金は可能な限り避けるのが無難ですが、全ての引き金を避けた生活をすることは
不可能ですので、もし引き金の場面・状況などに出会って欲求が出現した時に、依存へと
転がっていかないように、対処を工夫して身につけることが大事です。
アルコール・薬物依存の場合は、怒り・空腹・孤独・疲れといった状態は代表して依存欲求が
高くなると言われています。
②素直に自分の気持ちを話せる場所・人を作る。
これは自助グループだけに限らず、友人でも家族でも誰でも構いません。
嘘をつかず素直に話せると人はいますか?場所はありますか?
依存症を回復していくなかで、そういった場所や人は大切になってきます。
今まで一人で抱えて本音で言えなかった気持ちや思い、あるいは弱音などを
もう一人で抱え込まなくても良いんですよ?
簡単に見つけられたり、話せたら苦労はないかもしれません。簡単ではないかもしれませんが、
あなた自身でしかできないことなので見つけて欲しいと思っています。
③ストレスの対処の仕方を探して自分に合った方法を見つける。
依存症になる人はストレスに対処する力が弱いと言いますか不器用であります。
なので自分で自分を癒す方法として依存物質・依存行為に陥ってしまう傾向にあります。
一つの対処に偏ってしまい、初めは助けになっていたものがいつの間にかコントロールを
失い、日常生活に支障を来たしたり、社会生活、心身に影響が出ても止めることができなく
なってしまっており、自分自身だけでなく周りをも巻き込んでしまう疾患なんです。
嫌なことがあったり腹が立つことがあってストレスがかかった時に、少しでもストレスを
溜めずに出すことが大切なのでその方法を探して見つける事は自分自身にかできません。
支援者や同じ仲間がいる場合はアドバイスをもらったり、友人や家族がいる場合も一緒に
考えてもらいながら自分に合ったストレス対処法を見つけ実践してみましょう。