こんにちわ、心の健康 こころは軽くなるを発信している精神保健福祉士のあたるです。
今日のお話は、依存症、その中でもアルコール依存症についてお話したいと思います。
普段、メンタルクリニックで働いている私ですが、依存症の患者さんやその家族の方の
対応もしています。
その中で、アルコール依存症の相談で「これは依存症なのでしょうか?」という質問が
本人や家族からあります。
依存症かどうかを判断するのは医師であり、診断は医師にしかできません。
しかしある程度、依存症かどうかがわかる方法はあります。
それが、AUDIT(オーディット)と呼ばれるスクリーニングテストです。
これは世界保健機関WHOがスポンサーとなり作られた物です。
10の質問に答える(チェック方式)テストで、選択肢は0〜4でそれぞれ0点〜4点として
みます。
大体15点くらいがボーダーでしょうか。
もし15〜19点だとしたら、飲酒の量を減らすことを勧められたり指導対象となります。
20点以上からはアルコール依存症の疑いがより濃いと思います。(15点以上からアルコール依存症の
疑いとみる場合もあります)
しかし20点だったからアルコール依存症と断定もできませんし、これはあくまで目安です。
このAUDITは男女関係なく実施できます。
間違ってはいけないのは、毎日多く飲酒しているからアルコール依存症といわけではない、ということです。
確かに、毎日でも適正飲酒や勧められてる飲酒量はありますが、それを超えているから依存症とは判断できないのです。適量の飲酒量は男女で違います、これは女性の方が肝臓が男性より小さいから分解できる量も違ってくるので、男女で適量の飲酒を分けてます。
じゃあ量だけでは決めれないって何で判断するの?といういうことですが、
コントロールできているのか出来ていないのかは大きい判断材料になります。
依存症は別名コントロール障害とも言われています。
あなたの(あなたの家族や大切な人)日常生活や社会生活の話をして詳しく聞いて判断に至ります(医師が診断)
大切な用事があるのに飲んでしまったり、体が支障をきたしているとわかっているのに飲んでしまったり、
仕事に支障が出たり、アルコールが優先になってしまったり、今まで出来ていたコントロールができない状態に
なっているか、がポイントになります。
早めの発見や医療機関への診察が大切です。
しかし当の本人はなかなか自分が依存症だと認めないのもまた特徴であり、医療機関に繋がるだけでも
家族は苦労しているのが現状です。
今日はアルコール依存症をチェックする方法をテーマがお話だったので、その辺りの話は
また別のときにしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。